外壁工事をする場合には、既存の外壁材を撤去するもしくは既存外壁材上に新しい外壁材を施工するといった方法ががあります。
外壁撤去の場合は既存の外壁材の解体・処分費+下地透湿性防水シート(タイベック)の増し貼りと開口部の防水テープ処理等が発生します。
重ね貼り工法と比べ費用は高額になります。
元々の外壁材が金属サイディングの場合は金属サイディングの断熱材部分が柔らかいので木下地を施工する際に凹んでしまう可能性があるので、外壁材は剥がして施工するパターンが多いです。
角波板や角スパンドレル仕様の場合も中が空洞になっているので同じ理由で外壁材を剥がしての施工が多いです。
撤去工法の場合、築年数や建材の材質によって既存の外壁材が石綿(アスベスト)が含まれている可能性がある場合は、アスベストの事前調査や石綿除去作業等の費用が発生する場合があります。
既存外壁材を撤去して下地透湿性防水シート(タイベック)を増し貼りした状態
重ね貼り工法の場合は、既存外壁材上に木下地18㎜を取付してから外壁材を施工します。
下地の間を空気の通り道にして柱、真柱に固定します。
既存の外壁材は撤去しないので、元々の外壁材が防水シートの役割になります。
解体・処分費・下地透湿性防水シート等の工事が発生しないので、剥がし工法より安価に施工できます。
雨の影響が無いので、雨天でも工事ができるといったメリットもあります。
既存の外壁材がモルタルやALCの場合は解体費用が高額になってしまうので重ね貼り施工が多いです。
既存外壁上に木下地18㎜を施工した状態 縦下地は18㎜×45㎜ 開口部は18㎜×105㎜